「自分で決める」のすごいチカラ

”ちゃんと子育てしたい”ができる・かなう
モンテッソーリ・ホームスタディ　レッスン

菅原陵子（りょうこ先生）です

突然ですが、問題です。

老人ホームのお話です。

実験で
あるグループの老人には
一人ひとりに観葉植物を渡し
自分で世話をしてもらいました。

別のグループの老人の観葉植物は
職員が世話をしました。

半年後、

それぞれの
老人ホームの死亡率を調べると
どっちが長生きだったでしょうか？

想像つきますよね。

自分で世話をした方でした。

じゃあ、これは？

とある老人ホームで、
学生ボランティアに訪問する日時を決めるのに
半分の老人が自分で決め
半分の老人が決められないようにしたそうです。

2ヶ月後。

自分で決められた老人は
そうではなかった老人に比べて
しあわせで、健康で活動的で、
薬を飲む量がぐっと減ったそうです。

じゃあ、更に2ヶ月後

学生ボランティアが来なくなると
どうなったか？

どうなったと思いますか？

　・

　・

　・

　・

（ちょっと衝撃的だったので、最後に書きます）

さて、
この2つの心理学実験は
「自分で物事をコントロールする」ことが
心身にどんな影響を与えるのか
調べるものだそうです。

で

結論としては
１：人はコントロールしたいという
　　強い欲求を持っている

２：コントロールできると
　　よりしあわせで、
 　　健康で活動的になる

がわかったんですって。

＊＊＊

モンテッソーリ教育的の視点からみると
「コントロール」＝「自己成長」としたら
そのまんま、
自己肯定感を育てるための話になります！

そう。

自己肯定感って、
褒めたら自己肯定感高く育つ。とか
そんなチャラい話じゃない。

もっとすごい！

だって老人だったら
生き死にまで行っちゃうくらいの
情動のお話です。

人は思い通りにならないと
気がすまないんだな。

ということ。

で。
このお話のややこしいのは、
その中間の大人＝私達だな。と思った私。

人は思い通りにならないと
気がすまない。

これをラク～に解釈すると

子どもが言うことを聞かないと
頭にくるよね。
コントロール出来ないもん。とか

パートナーが思う通りにならないと
イラッと来ることあるよね～。とか
いいたくなります。

ふふ。
それ、
違いますから～！！

思い通りにしたいのは、
他の誰かのことじゃなくて、
自分自身なんですって！

子どもも老人も、とっても素直。

だって、自分でしたいことに邁進し
老人も、自分でできることがあったら
イキイキする。

でも、その中間にいる私達は
いろんな言い訳ができそう。

たとえば
自分に経済力がない主婦だから
夫の言うことを聞かなくてはならないとか

働いたって、
資格もなし、
趣味もなし、
自分の好きなことをするわけではないから
そりゃ思う通りにならないわよね。

ブツブツ

な～んてしていませんか。

それ、違いますから～！！

だって、老人ホームなんて
観葉植物育てるだけで変わるんですよ。

それって
本当に、
とっても些細な自分のしあわせ。
とっても些細な自分との約束。

私達中間の大人も、
それをなくしては
ダメなんじゃなかろうか？

だって、そうじゃないと
そのコントロール
小さい人にむいてしまう。

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育児上手になる、ってことを
妙に納得したワタクシでした。

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最後に。

学生ボランティアが終わってしまったあと
自分で決められた方の老人は
決められなかった老人より、
死亡率が高かったそうです！！！！

（衝撃！！！）