算数・国語・芸術センス・ロジカルな思考力は
幼児期の親子の時間で、育てることができます!
いつ・何を・どうする?がわかる。
お受験合格100%のモンテ教師が教える
いつもの暮らしの作り方バイブル!
「子どもと本音で話し合えるようになりたい」オヤコのためのレッスン
おうちでできる&ママができる
モンテッソーリ・ホームスタディの
菅原陵子(りょうこ先生)です。
今日は、モンテッソーリ実践の現場から
お教室お母さんのお話をしていきます。
子育てで悩むのはモヤモヤのせい
モンテッソーリ的な育児を目指す人はたくさんいますが
それって意外にムズカシイ。
それはロジックを覚えてないからでもなく
提示が上手でないからでもなく
おうちで満足の行く教具がないからでもございません!
大人もいろんなモヤモヤを抱えて生きているからです。
そのモヤモヤをできるだけクリーンにしていくと
作り出す場=子どもとの時間がぜんぜん違うものになってきます。
自分=母が変わると子どもが変わる。のホントのところ
とくに親子や、対人の仕事の場合
くっきりはっきり
相手との関係性に違いが出ます。
幼児教育でいえば
よく、おばあちゃん先生が子どもを惹きつけるのは
本当に邪念なく子どもと向き合っているからだなあ。と思うのです。
歳をとるのを待っていられないので、
私はいろいろなワークをやっています。
するとどんな違いがでるか、が今日の話。
同じメソッドでも先生が変わると成果が変わるのは?
たとえば以前、渋谷のスクールで
モンテッソーリ的に子どもを観るためのプログラムを、
他の先生にご提供しましたが、
同じプログラムを使って、その文言が頭に入っていても
どの先生についているかで、子どもの育ちに違いがあったりします。
ある先生が見ているお子さんはざわざわしている
ということが続いたので、
なんだろうな~。と研究していました
これが先生のもやもやのクリーン度合いの問題です
モヤモヤって何かというと、その人が出している雰囲気や思いみたいなもの。
何を狙っているかみたいなものだったり
どこを見ているかだったりします。
意図とも言えます。
本音で話したいと言いながら、大人が本音で話していない
この意図に左右されるのは親子もおんなじです。
たとえば
本音で話したいと思う親御さんは多いですが
本音で話すのは難しいんです。
(大人同士だってそうですよね)
で
面白いのは、クリーンになればなるほど思いが出やすくなる。
出しても恥ずかしくなくなる。
何をしたかではなくて、どうしているか。を見ていくと
例として我ながら「うーん。。。。」
と思ってしまったことがあったので、書いてみようと思います。
ある日、お教室にきたMちゃんが入ってくるなり宣言しました。
「今日は本を読まないとお父さんと約束したので、違う活動をします」。
で、実際モンテッソーリ 的な活動をしました。
でもね。Mちゃんのようすといったら!!
提示されるのもイヤ。
試行錯誤もイヤ。そんな感じ。
ただ、黙々と教具と関わるだけだったのですね。
自分で選んでいるし、集中もしています。
表面から見たら
モンテッソーリ 的には正しいとも見えます。
でもね。
タマシイが抜けているんですよね。
私にはそう見えたので、ちょっと揺さぶりをかけました。
(怒ったりはしてないですよ。とある質問をしただけ。)
しばらくするとMちゃん、
癇癪を起こして暴れ、泣いて騒ぎました。
お教室の子達がMちゃんを慰めにきたり
まあ、それはそれで幼児らしい行動が見られました。
私はまだまだ、そんなもんじゃないだろう。と思って見ていました。
しばらくして
「先生(涙)、私、本が読みたい(涙)。
でも、お父さんと読まないって約束したので読めない。
(私:読みたいってお父さんに伝えるんだよ)
「言えない。
お父さんが怒る。怖くて言えないよう!」
号泣。
言葉以外で伝わるものに、子どもは敏感
そこから、Mちゃんの気持ちを一緒にエンパシーしながら
お父さん・お母さんの気持ちも話しているうちに
いつものMちゃんに戻って行きました。
名誉のために言っておくと
Mちゃんのお家は別に怖いお家ではありません。
お父さんも、別に怒ったわけではなく、希望を伝えただけ。
ご家庭は、うちのお教室に長く通われているし、
お子さんとのやりとりも上手です。
Mちゃんはもう、小学生が読む本を読めます。
そして相当本の虫ですが、
親として、
せっかくのお教室なので、教室で本を読むより他の活動もして欲しい。
と言う話をしただけ。
でも、Mちゃんはそうは取らなかったのですね。
コミニケーションは言葉だけではない。
ということだと思います。
迎えにいらしたお母さんとそんな話をしながら
一緒に対応の仕方を考えました。
伝える強さのある子はいい。そうでない子は大人に「のまれていきます」
Mちゃんは、自分の思いを伝えるだけの
強さがあるのですが
強い子であっても、抑えるとこうなるんだなあ。。。と、私は思いました。
それから、お教室に来始めに最近多い
自分で自分のしたいことが言えない子ども達のことを思いました。
子どもは直球で会話をしますが、
すべてを話してくれるわけではありません。
大人の与えた自由の中で生きていることも多いです。
大人側のクリーンさは、そんなところに役にたちます。
ちなみに、この「クリーンに」は終わりはなくて
玉ねぎの皮みたいに、いろいろ層がある。
でもチャレンジし続ける価値はある。
わたしはコミニケーションにこだわっているんですね。
特に、子ども達は大人の本音を見抜きます。
話せる親子になりたい〜
と思う方は
お母さんもできるといいなあ、と思っています。
多くの親子の問題は、何をさせるかより、
子どものようすをどうとらえてコミュニケーションするかで変わる。
それは学力も知性も、こころの成長もおんなじです。
モンテッソーリ・ホームスタディ アカデミーでは
そんな「子どもをとらえて伸ばす」レッスンをしていきます。
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